今回は思考法の本です。酒井穣さんによる「これからの思考の教科書~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方~」です。以前から、その内容もそうなのですが、表紙がとても自分の中で引っかかっていました。この本では、その引っかかりの大切さについても記載されています。
以下、目次てです。
はじめに
第1部 ロジカル・シンキング(垂直思考)
1 説得力を高めるためのロジカル・シンキング
・ビジネスにおけるコミュニケーションの基本構造
・クリティカル・シンキングと説得力
・説得力のあるロジックを構成するABCDEF
2 問題解決力を高めるためのロジカル・シンキング
・問題を発見する
・問題を分割する
・1人でできること・できないこと
3 上手に話をするためのロジカル・コミュニケーション
・CREC法
・サッカーとロジカル・コミュニケーション
・コラム 英語力とロジカル・シンキング
第2部 ラテラル・シンキング(水平思考)
1 ラテラル・シンキングを支える3つの発想法
・アブダクション
・シネクティクス法(類推法)
・TRIZ(トゥリーズ)
2 ラテラル・シンキングを刺激する3つのツール
・マンダラート(Mandal-Art)
・635法(ブレインライティング法)
・SCAMPER法
3 ラテラル・シンキングの考察
・脳科学から「ひらめき」を考える
・テーマを持って生きることの重要性
・組織に若者が必要な理由
・「発想力を高める方法」を扱うときの問題について
・コラム アイディアを寝かせる
第3部 インテグレーティブ・シンキング(統合思考)
1 記号としての言葉、象徴としての言葉
・3つの思考法を直感的にとらえる
2 考えるとは、どういうことか
・脳の誕生によって、動物はどう変わったのか?
・会社組織で考える脳の特徴
・考えるということ
3 サバイバル・シンキング(生存思考)
4 インテグレーティブ・シンキングとは何か
5 インテグレーティブ・シンキングに関する考察
・ロジカル・シンキングとラテラル・シンキングを超える
・インテグレーティブ・シンキングと「学び」
・企業経営とインテグレーティブ・シンキング
・「決断」に隠されている不思議
・言葉を用いない思考について
・コラム 曹操孟徳の話
おわりに
ビジネスマンとして身に着けておきたい3つの思考、ロジカルシンキング・ラテラルシンキング・インテグレーティブシンキングについての解説書です。ロジカルシンキングは、それ単体でも色々な本が出ていますので、記載されている内容も、比較的その手の本を読んだことのある人には復習ともいうべき内容なのですが、それでも「エスノグラフィー(行動観察法)」とか、「CREC法」など、個人的には初めて目にしたものもあり、それらについては、もっと深く掘り下げて学んで実践してみたいと思いました。
ラテラルシンキングの章で紹介されていた「マンダラート」や「TRIZ」といった発想法も、問題解決で行き詰ったときなど活用できそうです。個人的には「インテグレーティブシンキング(統合思考)」の学びのサイクル、「気づき」→「言語化」→「関連づけ」→「再定義」の中のボトルネックを意識するという部分が、とても参考になりました。
内容も非常に分かりやすく書かれており、入門書として最適な本です。実際の現場で活用するには繰り返し読むか、この本で興味を持った思考法に特化した他の書籍を読む必要がありそうです。
社員Y
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