本のタイトルどおり、問題解決に対する基本的な考え方を網羅した教科書のような本です。以前紹介した「これからの思考の教科書」もかなり分かり易く書かれていましたが、こちらはさらに分かり易く書かれています。「これからの思考の教科書」が、問題解決に関する様々な考え方を幅広く紹介していたのに対し、「3分で分かる問題解決の基本」は、(1)問題を正しく捉える⇒(2)原因を突き止める⇒(3)打ち手を考える⇒(4)実行プランに落とす という流れを基本にして、それぞれの段階における思考法や、陥り易い注意点などに絞って書かれているので、分かり易いのだと思います。
ロジックツリーや漏れなくダブりなくのMECEについては、これまで読んだどの本にも書かれていたのですが、「Whyツリー」や「Howツリー」「Whatツリー」といった方法で問題の原因・解決を見つけていくという「コツ」の紹介は、この本が最も秀でていると思いました。手元に置いておけばいつでも活用できそうです。
ボトルネックを見つける「パイプライン分析」や「マンダラート」など、知らず知らずのうちに使っていることも多々あるのですが、問題解決の思考を再確認する上で必読の一冊だと思います。同じく大石哲之さんの「ロジカルシンキング・リーディング」も名著でしたが、この本もよかったです。
社員Y
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