アマゾンの「なか見!検索」を見て、よさそうだったので購入した本です。本家の「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)」が難しいという人がリファレンス本として活用できそうな内容です。構成としてはドラッカー自身の著作から、一文を引用し、主に営業パーソン向けに著者の経験を織り交ぜながら、その一文から何を学び、どう実践すればいいのかが分かりやすく書かれています。
■■目次■■
イントロダクション
序章 営業パーソンへのドラッカーからのメッセージ
第1章 貢献と成果
第2章 時間管理
第3章 計画・行動、
第4章 能力
第5章 成長
第6章 コミュニケーション
引用は「ドラッカー名著集1 経営者の条件」が多いように思います。「プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))」も「ドラッカー名著集1 経営者の条件」も両方読みましたが、自分の解釈とは異なる部分もあり、引用の著作を読んだことがある人は、この本(著者の考え)と対話する感覚で読むことができるでしょう。
個人的には第2章の「時間管理の章」と第5章の「成長の章」は特に精読しました。以下は「成長の章」における著者の言葉の抜粋です。
仕事をするうえで大事なのは、いつも「人生で今が最高の仕事ができているとき」と思えることです。同じ仕事をしても、去年よりは今年の方がより仕事をしていなくてはなりません。「自分の仕事にはもう改善の余地はない」と思った瞬間に成長が止まります。自分の仕事を周囲の誰かと比較すると、そういうことが起こります。その誰かを超えたと思った瞬間に努力をしなくなることがあります。比べる相手は他の誰かではありません。昨日までの自分なのです。
上記は、ドラッカーの「現代の経営」から「自らが行う事については常に不満がなければならず、常によりよく行おうとする欲求がなければならない。」という引用に対する咀嚼です。わかり易いですし、意識しやすくなりますよね。
ベストセラーとなった「ニーチェの言葉」に代表されるような、本来の著者が意図したものであろう意味とは若干変わってしまうような引用はされていませんので、ドラッカーをより深く理解したい人にはおすすめです。
社員Y
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