同時に発売された「僕は君たちに武器を配りたい」が話題となりましたが、新書の方が気軽にサクサク読めそうだったのでこちらを購入。しかしながらいい意味で、サクサク読み飛ばせない思考を刺激する中身の濃い本でした。
はじめに 「武器としての教養(リベラルアーツ)」を身につけろ
ガイダンス なぜ「学ぶ」必要があるのか?
1時間目 「議論」はなんのためにあるのか?
2時間目 漠然とした問題を「具体的に」考える
3時間目 どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する
4時間目 反論は、「深く考える」ために必要なもの
5時間目 議論における「正しさ」とは何か
6時間目 武器としての「情報収集術」
7時間目 「決断する」ということ
非常に大雑把に言うと、ディベート(この本ではルールを設けた議論と定義)やロジカルシンキングの考え方を身につけて、それを判断なり行動をするときの武器(使える知識)として活用できるようにしよう!というのがこの本の主旨です。個人的には3時間目の「どんなときも「メリット」と「デメリット」を比較する」の3つの条件による思考が参考になりました。
1.内因性(なんらかの問題があること)
2.重要性(その問題が深刻であること)
3.解決性(問題がその行動によって解決すること)
上記はメリットを検証するときの3条件ですが、デメリットを検証するときの3条件や、それぞれに対する反論方法も練習問題を例に、詳しく記載されています。上記のような思考をすることで、提案に説得力を増したり、逆に提案を受けたときに本当にそれが自分にとってのメリットとなりうるものかを検証することが容易になります。
この本にも書かれているとおり、読書は格闘です。ただ、頭の中で理解したふりをして読み進めるのではなく、自分の頭で考え、咀嚼して、疑問に思ったところや納得のいかないところは、自分で紙に書き出して議論してみることが必要です。まだまだ繰り返し読んで、知識だけではなくしっかりと行動に活かせるようにしたいと思います。
社員Y
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