つい最近読んだ明日のコミュニケーションの前編と個人的には解釈している同じ著者が2007年末に書いた本です。
目次
はじめに ~「なんだか小難しい時代になっちゃったな」とお嘆きの貴兄に
第1章 消費者へのラブレターの渡し方 ~広告という名の「口説き」の構造
第2章 広告はこんなにモテなくなった ~変化した消費者と広告の20年
第3章 変化した消費者を待ち伏せる7つの方法 ~彼らと偶然を装って出会うために
第4章 消費者をもっともっとよく見る ~コミュニケーション・デザインの初動
第5章 とことん消費者本位に考える ~スラムダンク一億冊感謝キャンペーンより
第6章 クリエイティブの重要性 ~商品丸裸時代とネオ茶の間の出現
第7章 すべては消費者のために ~消費者本位なチームづくり
おしまいに ~楽しくエキサイティングな時代なのだ
広告は消費者へのラブレター。
非常に的を得た表現で始まるこの本。明日のコミュニケーションがSNSを核とした著作だったのに対し、その3年前に書かれた本作では「コミュニケーションデザイン」の大切さを説いています。広告の相談を受けた人(主に広告代理店さんなのでしょうが)が、どのようなことを念頭に、プランを練ればいいか、著者が中心となり話題となったスラムダンクの広告と併せて非常に参考になる事例が記載されています。
非常におこがましい言い方ですが、広告の第一線でご活躍されている方ならではの、千里眼というか、未来の広告を予見する力(勿論、貪欲なまでの広告愛があってこそ生まれる力)は凄いの一言。広告に携わる人間として、もっと貪欲に情報収集したり媒体と接触したり、努力しなきゃ駄目というのを思い知らされる本です。世の中一般のステレオタイプな意見に流されず、著者の経験から裏づけされた広告に対する考え方を知るだけでも読む価値ありです。
社員Y
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