今回は以前から購入しようと決めていた話題の本です。
かなり売れているようです。なるほどそれも頷ける内容です。落合さんのファンは勿論、ファンでない人でも、この本を見たら落合さんのチームを注意深く観察してみたくなります。残念ながら今年はそれが出来ませんが…
さて、この本は落合さんの監督におけるポリシーという視点から書かれていますが、内容としては完全にビジネス書といっても過言ではありません。ビジネスの場のリーダー論、成長論です。そして書いてあることは、基本的なことばかりで奇をてらったことは一切ありません。感心するのはとにかく考え抜いているということです。
そしてその考え抜いていることの根底にあるのは、勝つこと。すなわちペナンとレースで優勝、そして日本一になることです。そこにブレがないから、あと1イニングで完全試合になる投手を交代させたりもします。ファンに対して魅せる野球をするより、極端に言えば優勝するためなら手段を選ばない野球をしています。
それはなぜか?監督としての役割が優勝することを期待されての契約であるためです。ファンを楽しませる野球をしろという契約だったら、そういう野球をするように徹底するのが落合さんだと思いました。全ては契約のもとに。などというと、ちょっと冷徹すぎないか?と思う人もいるかもしれませんが、自分が何を求められているのか、どんなポジションにいるのかというのは、しっかりと自分と向き合い考えなければいけないことです。これはビジネスの世界にも共通することではないでしょうか。
基本的なことでいうと、落合さんの野球はとにかく練習をします。
・できないことをできるようになるまで努力
・できるようになったらそれができる確率を高める工夫をする
・高い確率でできることは、その質をさらに高めていく
つまり、知識として分かっていたり、練習で数回出来ていても、本番でそれを100%に近付けるくらいの確率で出来るまで練習を積むことを徹底しています。ビジネスの世界でも当然、そのくらいまで反復練習を重ねなければ、いい数字を残せません。
オレ流。
監督時代に散々スポーツ誌などでも使われていた表現ですが、この本を読めば基本に忠実なだけで「オレ流」なことを実は何もしていないことが分かりますし、これを「オレ流」と見てしまう人の方が、よほど個性的に思えます。
社員Y
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