今日は岡田さんから「これ読んどけ」と渡された本です。
「いい本というのは、目次を見ればわかる」というのを、何かで見た記憶があります。理由は、目次を見て概要がつかめない本は、内容も同様につかみどころのない駄本の可能性が高いからです。そういう意味でこの本は、今まで読んだ本の中でも、目次に全てが集約されているといっても過言ではなく、いい本だったと思いました。
特に参考になると思ったのが以下の部分でした。
●「なんかいいよね」禁止。
この映画、なんかいいよね!とか、感覚だけで言うのは無し。なぜなら、例として映画なら、撮影した監督は「なんかいいよね!」をきちんと「よくなるように」意図しておこなっているから。コピーを書く人間なら、その監督の意図を読み取る努力をすべし。
●他人の気持ちを”カッコつき”でわかってあげる。
例えば少し前に流行った「すしバー」。個人的にはすしは寿司屋で食べるべきと思っていても、「すしバー」がいいと思っている人たちの気持ちになって「あの人たちはこういう気持ちでいきたいんだろうね」とその人の幸せを考えることが大事。
●「描写」じゃない。「解決」なんだ。
若者が古本屋をもっと利用するようになるコピーを考えてください。というお題が合った場合、「セピア色の本が積んである」「懐かしさがある店」というのは結局、「古本屋には古い本がある」というイメージを言葉を変えて語っているだけ。そんな「描写」ではなく、「解決」を考えてあげる。例えば「お風呂で読むための本や雑誌なら古本屋で」とか。
●「そりゃそうだ、そういえばそうだね、そんなのわかんない」
そりゃそうだは誰もが知っている常識なこと。そんなのわかんないは自分には理解できないことやどうでもいいこと。そういえばそうだねは、知っているけど普段は意識の下に眠っているもの。コピーは、この「そういえばそうだね」を意識して書かれたものが、見る側にも納得が生まれやすい。
非常にシンプルでわかりやすい。それでいておそらく、こういった内容を人に説明したり本にしろ、と言われても誰も書けないことが満載です。コピーライターの方は勿論のこと、広告で何かを表現することに携わっている人には非常にためになる本だと思います。2007年出版なのに今も売れているのが分かる気がします。
社員Y
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