珍しく書店で手に取って購入した本です。経営者が時間のない中、どんな努力をして自らを成長させているかが垣間見れる本です。なお、本書は経営者自らが書き下ろしているのではなく、取材したルポライターがときに経営者の言葉を交えて考察しているものです。
目次
[はじめに] 上に立つ人は知っている、独特で効果抜群の「学ぶ技術」
第1章 スター社長の時代を切り開く力
ビームス社長 設楽 洋
グロービス・グループ代表 堀 義人
第2章 面白企業社長のハイ・モチベーション術
パーク・コーポレーション社長 井上英明
クロスカンパニー社長 石川康晴
第3章 次世代若手社長の超加速成長法
ライフネット生命副社長 岩瀬大輔
エニグモ代表取締役共同最高経営責任者 須田将啓
第4章 金融社長の「情報を知恵に変える」技術
コモンズ投信会長 渋澤 健
ブックフィールドキャピタル代表 弁護士 荒井裕樹
[おわりに] 自分を高める人の共通項
今回は目次を見て、興味を持ったところから読みました。最初に興味を持ったのは第2章のクロスカンパニー社長、石川氏。クロスカンパニーと聞いても分からなかったのですが、SCなどではよく目にしている「earth music & ecology」などのアパレルを展開している会社です。石川氏の勉強法(というよりはポリシー)は以下です。
●価値観の同じ仲間と群れない。
⇒気が合う仲間といると楽しいがそればかりだと思考が停止する。
●情報には否定から入る。
⇒疑うことで、仮にそれが正しい情報だと分かっても、本物と偽者を見抜く力になる。
●五分五分なら進む勇気を持つ。
●どんな相手の話でも真剣に聞く。
⇒数時間の中に1個か2個のダイヤモンドが隠れている。
●365日24時間仕事のことを考える。
そして最も印象に残ったのが以下の部分。
ネガティブな言葉を吐く人は、結局仕事を「他人ごと」としてみているのだと思う。仕事を自分の人生そのものと思えば、グチを言っている暇はないはずだ。どんな状況であれ立ち向かうだろう。本来そこに喜びと楽しさがある。
私自身、昔は仕事とプライベートのいわゆるオンオフははっきり分けたいと思っていましたが、自らがコモディティ化せずに、ビジネスマンとして成長のスピードを維持するためにも、24時間365日体制という考えを支持します。石川氏の他にも興味深い経営者としての勉強法、情報収集などが書かれていますが、特別なことをしているというよりは、誰にでもできそうなことを志を高く持って継続的に行っているという印象を受けました。結局、社員と経営者の差はわずかな意識の差なんだと思います。
その他、今回収録されていたみなさんに共通していたのが以下です。
●自らを俯瞰している。
●多数派にも流されない強い意志と持っている。
●インプット⇒整理⇒熟成⇒アウトプットを繰返している。
●アウェーでの戦いを好んで成長の糧にしている。
参考になる部分は取り入れつつ、1秒たりとも時間を無駄にすることなく努力していかなければと思いました。
社員Y
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