前回紹介した「ローマ法王に米を食べさせた男」も町おこしで、人の注意を喚起する(=集客)関連の書籍でしたが、今回も集客に関する本です。場所は美術館なのですが、帯には「街も人も蘇るすごい集客術!」と書いてあるので、自分があまり縁のない場所の方が客観的に見れて参考になることが多いのでは?と思い手にしました。
目次
はじめに 美術館へいらっしゃい
第1章 兵庫県立美術館の「集客作戦」
第2章 人を集める展覧会の作り方
第3章 美術館館長の経営学
第4章 オークション・ビジネスの最前線
第5章 驚異的な集客力を持つ世界のトップ美術館
第6章 お手本にしたい「小さいが魅力的な美術館」
第7章 美術館が街を変える、教育を変える
対談 蓑豊×福原義春
結論から言うと、私のように単に集客に関して興味があるだけなら1章だけ読めば充分です。1章だけは美術館に足を運んでもらうための作戦で、それ以降の章は美術館に足を運んでもらってからの作戦になります。1章で学んだことは以下です。
●施設を知ってもらうためには他の企業の協力が必須。コラボ歓迎。
●毎週何かやっているぞ!という話題作りを欠かさない。(=プレスから取上げられる)
●集客力のある施設(SCなど)を手本にし、いいところは真似る。
考え方は先日の「ローマ法王に…」と同じです。うまくWin-Winの関係になるようにして周囲を巻き込んでいます。2章以降を読むと、美術館に行ってみたくなります。それはおそらくこの著者のきめ細かい仕事ぶりと美術館への愛情が伝わってくるからだと思います。
1章だけ読めば充分と書きましたが、2章以降はどうやっておもてなしするかの参考になります。WEBでいえばコンテンツやサポートですかね。こういう一見、畑違いの世界も覗いて見ると面白いものです。
社員Y
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