予告編に続き本編の感想です。読み始めは若干とっつきにくく感じたこの本。
東大卒。電通でスポーツを担当した後、スポーツナビを設立した著者。この本は以前読んだ「武器としての決断思考」に近いです。武器としての…がディベートをいい意味で広く浅く網羅していたのに対し、こちらは戦略的な思考術について深く掘り下げています(どちらも個人的にはとてもいい本だと思っています)。
著者がスポーツと深く関わってきたため、日本代表前監督に岡田氏のエピソードを交えたり、例えも非常に豊富でわかりやすいです。以下、個人的に使えそうだと思った箇所を抜粋いたします。
●「目先」にとらわれない。どのように生きるかという方法論(HOW)に偏らず、肝心な本質論(WHY?)を見失うな。
●敵に勝つためにはどのフレームで勝つか(競争優位な領域(ドメイン)を見つける)を考える。
●成果と稼動は違うという点を常に意識する。仕儀とで知識を生かしただけではまだ稼動レベルかもしれない。生かしただけでなく、結果を出して初めて成果といえる。一つのアウトプットが次のインプットになることを意識する。
上記はほんの一部で、この本は久し振りに付箋だらけになりました。戦略的思考はこうやって考えるんだよ!という明確な方法が記載されているのではなく、なぜ?から考えるというヒントが書かれている、まさに自分で考えて見つける戦略本。考える頭を持ちたい人におすすめです。
社員Y
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