2012年10月4日の日本経済新聞の朝刊、春秋にも書かれていた東京神田駿河台の山の上ホテルの話題。まさにこの春秋に書かれているとおり、池波正太郎氏の「池波正太郎の銀座日記」を読んで、氏が作品をしたためる際にこもったとされる、この山の上ホテルに、いつか泊まってみたいと思ったものでした。
そんな老舗ホテルが、下水道料金をごまかしていたというニュースに、ショックを覚えた方も多いことでしょう。山の上ホテルは、泊まったことはありませんが、仕事で神田や神保町を訪れる際に、何度か遠目に見たことはありましたが、大通りから一つ奥まったところにある静観なたたずまいは、威風堂々と見えました。池波氏がまだ生存していて、利用し続けていたら何と言ったか考えてしまいます。同じような残念な気持ちを最近感じたことを思い出しました。
先日の市川まつりに参加したときのこと。スーパーボールすくいや金魚すくいで、明らかに「ポイ(金魚やスーパーボールをすくうもの)」ではなく、すくった後に入れるボールで、すくってしまうお子さんが、ときどきいます。やり方がよくわからなかったり、興奮していれば、誰でもそのようになることはありますし、お祭りを楽しんでほしいので、それで金魚やスーパーボールが10数個も取れていなければ、次からはこうしてね…とすくい方を教えてあげます。
ご両親が一緒に来ていて見ていれば「今のはだめよー」と言ってくださる方が大半なのですが、中には見ていても何も言わない人もいます。たかが、おまつりの金魚すくいではありますが、こういうところで、きちんとルールを説明しないことにより、正しいことを理解しないまま、正しくないことをルールとして覚えてしまう危険性があると思っています。JALを再建した稲盛氏も「生き方」の中で説いています。
判断に迷ったときは、人として正しいか、正しくないかで決める
と。人として何が正しいか、正しくないかも分からない人間にはなりたくないですね。
社員Y
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