最近、すごく忙しい。
「忙しい」と人に言うことはとても恥ずかしい事だと教えられてきたので、できれば言いたくないが、でも忙しい。要は僕のスケジュール能力がないからだが。
忙しいと、不本意ながら、大事な人にほど不義理をしてしまう。日々膨大なメールが届くので、返事もままならず、旧友や昔からお世話になっている人とのメールに対しては、ついつい甘えが生じて後回しになってしまう。「最近石井君は忙しくてメール出しても返事くれないからなぁ・・・」とのセリフを最近よく言われる。申し訳ないやら、寂しいやら、情けないやら。複雑な気持ちになる。
「忙」という時は「心を亡くす」と書くが、ホントにそうだとしみじみと思う。
突然話が変わるが、先日、祖母の法事があった。ウチの法事の際にきてもらうお坊さんは毎回とてもいい話をしてくれるのだが、今回は特に心に染みた。話の趣旨は、(注:僕の解釈では、だが)
「お盆、法事、お墓参りetcの行事はとても大事。お墓の前で手を合わせる。お経を聞きながら故人を思うことで、自分が今この世にあるありがたみや、生きる意味、生きがいを知ることになるからだ。故人に囚われるのではなく、思いを遣ることがとても大事だと。この思いを遣ることは、まだ現世にいる家族や、旧知の知人に対しての思いやりにも通じることになる。疲れたときには、あるいは迷ったときには、先祖のお墓に手を合わせて、故人に思いを遣るのはどうだろうか?」 との話だった。
まさに今の僕向けの話で、本当にありがたかった。昔からの知人、信頼している仲間、創業以来応援してくれている人たち。そういう人たちほど、急な用件でないメールほど、ついつい後回しになってしまっているが、そういう人たちほど思いを遣る事で、今こうしていられるありがたさを改めて感謝しなければならないなと、改めて思った。
そういえば、まいぷれ創業間もない頃、僕が飛び込んで営業したケーキ屋さんや、インターネットなんて詐欺だと、けちょんけちょんに僕を責めたてた額縁屋さん。いづれもずっとまいぷれの掲載を続けてくれているが、すっかりご無沙汰だ。
感謝の気持ちをこめて、思いを遣ってみよう。
石井丈晴
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