「もしドラ」がベストセラーとなり、書店に足を運べば必ずといっていい程、ドラッカー特集を目にするようになった昨今ですが、このようなビジネス本や自己啓発本を、実際の仕事に生かすことは結構難しいと思います。
私自身もドラッカーに関しては何冊かを所有し繰り返し読んでいますが、今のところは自己啓発やモチベーション向上の書としてしか活用できていません。まぁ、それでも充分なのかもしれませんが、多くの経営者の方が、座右の書としているドラッカーの本。せっかくなら仕事に直結する活用をしたいと思っています。
「プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ成長するか」はドラッカーって何から読めばいいの?という方におすすめの一冊です。ドラッカーの過去の書籍から、現代ビジネスに生かせるものを抜粋した本書は、仕事で悩んだとき、モチベーションを向上させたいときなどに活用できると思います。
いい本というのは、読むたびに新たな発見・気づきがあるものですが、この本にはそれがあります。例えば「貢献を重視する」という章があります。本文より抜粋すると以下のようなことが書かれています。
成果をあげるためには、貢献に焦点を合わせなければならない。手元の仕事から顔をあげ、目標に目を向けなければならない。
「どのような貢献ができるか」を自問することは、自らの仕事の可能性を追求することでもある。
なすべき貢献には、いくつかの種類がある。あらゆる組織が三つの領域における成果を必要とする。すなわち、直接の成果、価値への取り組み、人材の育成の三つである。これら三つの領域すべてにおいて成果をあげなければ、組織は腐り、やがて死ぬ。
したがって、この三つの領域における貢献を、あらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。もちろん、この三つの領域の重要度は、組織のよって、さらには、一人ひとりの人間によって大きく異なる。
ちょうど前日のブログで言語化プロジェクトが担っていくことに触れましたが、組織を形成するための根底となる個々の貢献や成果についての考え方が書かれている章で、非常に参考になります。ドラッカーをまだ手にしたことがない人に、入門の書としてもおすすめの本です。
社員Y
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