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最近読んだ本など

6月 27th, 2009 | Posted by 石井丈晴 in 近況報告など、いわゆるブログっぽい話

皆様ご無沙汰しております。
石井でございます。

すっかり社員Nが人気の本ブログですが、今年は僕もやる気です。今年はマメにブログを更新しようと、最低3ヶ月に一回の更新を自ら義務付けております。ちょっとハードルを高く設定しすぎたかな?と、早くも弱気の虫が顔を覗かせていますが、初志貫徹、しっかりと3ヶ月に一回、年に最低4回の更新は完遂したいと思っております。

とはいっても、あまり僕にはブログ向きなネタがありません。

ベンチャー系の経営者のブログというと、グルメネタが相場ですが、そんなオシャレなもの食べないし、牛丼とマクドナルドについてレビューを繰り返しても飽きられるだけだしなぁ・・と途方にくれていたところ、「それなら、読んだ本のことを書け」と何名かの方にアドバイスを頂いたので最近読んだ本のいくつかをご紹介。

●『あらたしい戦略の教科書』 酒井 穣
 戦略・戦術という言葉は結構氾濫している割に、意外ときちんと説明できる人がいない気がします。戦略って一言で言うとなんですか?と聞いても、ちょっと昔によく聞いた、ミッシーやらメッシーやら横文字を並べてごまかす人もいれば、僕みたいな古典オタクが、孫子を引っ張り出してきて講釈をたれたりもする。そんな戦略についてきちんと説明し、わかりやすく解説してくれているのが同書です。社員の何人かにも、読んでごらんと推薦しています。(きっと読んでないと思いますが)。
戦略という言葉の解説を通して、仕事(新規事業やプロジェクト)の進め方を教えてくれているまさに教科書です。
小難しく書いている本は沢山あるし、僕もこの分野は洋の東西を問わず読み倒しましたが、「戦略とはカーナビのようなもの」と解説する同書にかなう本はありません。
難しい事を簡単に説明する事ほど難しいことってないですよね。この著者の酒井さん、さぞや場数を踏んできたのだろうなー、と思って帯の著者紹介を読んだら僕とあまり歳がかわりませんでした。。。。。ちょっとへこみました。

●『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』 小宮一慶 幻冬舎
 僕、この手のタイトルの本(社長本と呼んでいます)は基本的に嫌いです。いや、嫌いでした。僕には「目に付いた時に気になった本は躊躇せず購入する」、という本屋における自己ルールがあるので、一応“社長本”も買いはするものの、特にコンサルタントの方が書く、この手の経営や社長業をマニュアル化しようとする試み(失礼!)の本には嫌悪感すら抱きます。(抱いていました。。)
が! この本は良かった。。何が良かったかって、わかりにくいことをわかりやすく書いてある。新しい発見とか、画期的な経営手法が書かれているわけではなく、言語化しにくい経営者としてのふるまいというか、考え方というか、本質的な所とかを、明瞭に言語化してくれています。良くありがちな「赤字になったら人を切れ!」とか、「経営理念を作るべし!」とか、きわめて表面的な事しか書いていない社長本とは違います。
 僕は本を読むとき、いい言葉や教訓にすべき文章などがあると線を引き、ノートにメモします。僕はすぐ忘れてしまうので、忘れずに記憶し実践するためです。この本からは36個も文章をいただきました。

●『「プロ経営者」の条件』 折口雅博 徳間書店
 あの折口さんの本です。発売は結構前です。最近、本の購入費用も馬鹿にならなくなってまいりまして、たまにブックオフなどの中古本屋にも顔を出します。そこで、「目に付いた時に気になった本は躊躇せず購入する」ルールに引っかかり購入したのが同書です。(ちなみに、昔、新書で出たとき、書店で見かけた記憶はあるのですが、その際は触手に引っかかりませんでした・・・)
 いまは会社も整理ステータスになり、折口さんも経営からは外れていますが、同書は絶好調のときに書かれた本です。
 今(昔も?)、マスメディアでは散々な叩かれようですが、やっぱり、これだけの事業を立ち上げた人なので、学ぶ事は多いな、と改めて思いました。
同書中、
「会社をよくしよう、社会をよくしよう、といくらきれい事や能書きを言っても、売上げが上がらなければ実現はできません。そして、売上げを上げるためには、究極的には顧客満足度を最大化するしかない。お客さまが満足し、リピートが増え、紹介が増え、売上げが上がるからです。」
って、本質です。極めて当たり前の事だけど、これをこのように端的に言葉で書ける(言える)人っていうのはなかなかいません。
この本に書かれてあることと、上述の「社長力養成講座」と、元トリンプインターナショナル社長の吉越浩一郎さんの著書シリーズで書かれてあることに、共通点が大分あります。それぞれ書かれた時期も、著者の状況も違うのに同じエッセンスが語られているっていうのはまさに本質なんだろうな、と思います。

●『現役力』 工藤公康 PHP新書
 あの、ハマのおじさんこと、横浜の投手、工藤さんの著書です。
僕は、イチロー、三浦カズ、引退しちゃいましたが桑田真澄投手、そして工藤投手の4人はかなり興味深くベンチマークさせてもらっています。端的に言えばファンかもしれない。僕もいつの間にか若者ではなくなってしまい、いい歳してまで現役で粘っている姿に共感してしまうのも少なからずあるのですが、プロとして戦う事に対する真摯な姿勢や求道的な日々の努力の積み重ねが、彼らの背中から透けて見えてくるからです。目つきが違う。気合も違う。同書はそんな工藤投手の内面が僕の想像通りであったことを確認させてくれました。読んで「うわ、工藤ってやっぱりすげーな!」という感じではなく、「やはり工藤は想像通りの人物だな。ふむ」といった感想です。正直、あまり文章はうまくないなとは思いましたが(工藤さんゴメンナサイ)、読む価値のある一冊です。特にビジネスマンは読むべきかと。

「フォア ザ チーム を逃げ口上にしていないか?」という言葉にはしびれました。

とりあえず、今回はここまで。

このブログは親しくさせていただいている経営者の仲間・先輩方が見てくれていることが多いようなので、関連しそうなテーマの本にしました。(ん?このブログはそもそもは新卒採用のためだったはずなのに、いつの間に・・・)

一杯ご一緒するときなど、皆様のレビューも聞かせてくださいませ。

本から学ぶ事は本当に多いな、と日々痛感しています。会社を設立して10年。失敗し、挫折をするたびに本を読み、課題にぶつかっては本を読み、人から相談を受ければ本を薦める。昔は別に読書家でも何でもなかったのですが、年々読書量が増えていっている気がします。

人間は本能的に、OUTPUTしまくっていると、自然とINPUTしたくなるようにできているのかもしれない。運動してエネルギーを発散すれば腹が減るように、知識や経験、スキルや哲学も同じで、実践する過程で引き出しが足りなくなったり、そもそもの自分の力不足に直面すると、INPUTしたくなる。

成長し続けているからこそ、本を読む必要があるのだろうな、と思えば、本代も読書時間も安い投資かもしれない。・・そんな風に最近思います。

最近なにかと忙しく読むペースが落ちているおかげで需給バランスが崩れ、購入済み未読の本がかなりたまってしまっているので、頑張らなければ・・・

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石井丈晴

株式会社フューチャーリンクネットワークの代表取締役。株式会社リクルート勤務を経て、2000年にフューチャーリンクネットワークを起業。地域情報プラットフォーム「まいぷれ」の進化を通じて、地域の活性化を目指して奔走中。現在は、地域活性化への想いや「まいぷれ」の取り組みに関して”熱く語る”コラム「導火線」を執筆中。
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