社員Fです。
先日、2015年12月19に日本経営学会の関東部会の例会が行われました。今回の例会では「スモールビジネスのイノベーション」をテーマにシンポジウムが行われ、討論者の1人として、弊社代表の石井が参加しました。
今回のシンポジウムでは慶應義塾大学商学部の高橋美樹教授が報告者の1人でした。高橋教授は石井の学生時代の恩師であり、中小・ベンチャー企業論を専門領域としてらっしゃいます。今回、スモールビジネスを対象にしたディスカッションを行うということで、石井に中小企業経営の現場の視座からのコメントをして欲しいとのことでした。
そんなシンポジウムが行われたわけですが、私も同行させていただき、シンポジウムの模様を見学してきました(ちょっと遠いところから写真を撮影したので、かなり荒い写真で恐縮です)
シンポジウムの報告の中で、数社の中小企業の事例を伺うことができましたが、どの企業の事例も非常に興味深いものでした。特に、人・モノ・カネなどの経営資源に制約がある中小企業が実現したイノベーションの事例ですから、どれも創意工夫に富んだもので、経営者や従業員のみなさんの強い思いを感じるものばかりでした。いかんせん、弊社も中小企業ですので、今回のシンポジウムに登場できるくらいのユニークなイノベーションを成し遂げてみたいと思いました。
また、総務省の調査によれば日本の企業に占める、中小企業の割合は99%を超えているようですので、日本の企業の殆どが中小企業といっても過言ではありません。中小企業の置かれている状況は業種や規模によって千差万別だと言えるでしょう。必然的に「イノベーション」と一言にいっても、それぞれの企業によって背景や過程、そして結果が大きく異なっているわけで、これをアカデミックな研究成果にまとめ上げるのはかなり骨の折れる仕事であることは間違いありません(仮に1日1社にヒアリングできたしても、それでカバーできる対象は全部の中小企業からすれば限定的ですし、中小企業は常に創業と廃業が起こっていますし…)今回のシンポジウムでの報告、ディスカッションを伺いながら、中小企業を対象にした研究の奥の深さ、幅の広さを垣間見たような気がします。
討論者として参加した石井のコメントが報告者の先生方の研究の進歩にほんのわずかくらいは寄与できたことを信じつつ…私にとっては、普段の仕事の中では縁の無いアカデミックな現場に参加できて非常に有意義な時間でした。
また、今回、私の他にも何人か社員が同行させていただいたこともあり、関係者のみなさまにはお骨折りいただきました。どうもありがとうございました。
社員F
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