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前作「憂鬱でなければ、仕事じゃない」がベストセラーとなった幻冬舎の見城氏とサイバーエージェントの藤田氏による共著第2弾「人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない」を読み終えました。

<目次>

第一章 自分を追い込め
第二章 人付き合いの基本
第三章 仕事で勝つ心掛け
第四章 日々の過ごし方
第五章 成長を止めない
第六章 誰とも違う自分へ

前作を読んだ方の評価を見ますと、賛否両論で否の中には「単なる自慢話」という意見もありましたが、個人的には感情を揺さぶられ、士気を大いに鼓舞させられる言葉が多数散りばめられていた良書だと思いました。ところが、第2弾が発売されたときに、すぐには手が伸びませんでした。インパクトのある表紙が、言い方は悪いですが二匹目のドジョウを狙っているようなイメージを受けましたし、前作でお腹一杯になれたので、それ以上は必要ないなと感じていたからです。

それでもやはり無視はできず、書店で中身をめくったところ、前作とはまた違った意味で刺激を受けそうなフレーズがあったので、だいぶ遅れて購入し読んでみました。どうしても前作と比べてしまうのですが、個人的には以下の感想を持ちました。

●前作と若干重複するような部分もある。
●前作よりも藤田氏の言葉が耳に残らなかった。
●見城氏の仕事に対するスタンスは今回も参考になる部分が多い。

見城氏の仕事へのスタンスは、今回の方がより身近に感じられます。とはいえ、簡単に真似できるものではありませんが。前作を読んでよかったと思う人は、読んで損はないと思います。もし、まだ両方とも読んだことのない人にすすめるなら、やはり1冊目をおすすめしますが。

もし第3弾があるなら、藤田氏ではなく別な人とのタッグで読んでみたいです。

購入のきっかけは移動時間の暇つぶしでしたが、いくつか参考になることもあり、楽しく読ませていただきました。

まずは「PART 2 即効!レコーディング“時間”ダイエット」の章から。ドラッカーの著書の中に「成果を上げるものは、仕事からではなく時間から始める」のような言葉が記載されているものがあります。自分がどのような時間の使い方をしているのか把握するために私自身も仕事中の記録を取っていたことがあります。

今回、紹介されていた方法は平日の仕事以外の時間の記録でした。これを5日間続けてみて、今出来ていることを重要度や緊急度などをベクトルに持つマトリクス上に置いてみる。併せて、今は出来ていないけど、やろうと思っていることもマトリクス上に置いてみます。そうすることで、自分が本来するべきことの優先度や時間の使い方が見えてくるというものです。プライベートの時間のみ記録するというのがポイントです。これなら簡単なので、早速記録をつけることから試しています。

「PART 3 賢人が到達した「時短の極意」一挙公開」の章では、リブセンスの村上社長の時短ワザや成果を上げ続ける17人の時短ハックが紹介されています。この中にも、普段の業務において、すぐに試せそうなことがいくつかありました。例えば、メールの返信は昼休みを利用して一気に行うとか、タイマーを活用して集中力を引き出す方法とか。タイマーは以下のものを持っているのですが、まだあまり活用できていないので、これをきっかけに使ってみようと思います。

日本人で始めて「プロ・ゲーマー」という職種を築いたプロ格闘ゲーマーの梅原大吾氏による初の著書です。

目次

第一章 そして、世界一になった
第二章 99.9%の人は勝ち続けられない
第三章 ゲームと絶望と麻雀と介護
第四章 目的と目標は違う
第五章 ゲームに感謝

プロ・ゲーマーって何?と思うほど、ゲームの世界には疎いのですが、プロのスポーツ選手と同様にスポンサーがついているゲーマーということだそうです。ゲームはほとんどやりませんので、この本との接点も当初はまったくなかったのですが、どこかで書評を見て、アマゾンでも高評価だったため購入しました。

読んで感じたのは、その徹底したプロフェッショナルさです。おそらく、梅原氏はどんな世界に飛び込んでも成功するポテンシャルを持っていると思います。将棋の羽生善治氏の本を読んだときにも思いましたが、もしこの方がビジネスの世界にいたら、凄い会社を作って名を馳せていただろうということです。

「相手に勝つためにどうすればいいか?」と考えることは誰にでも出来ますが、梅原氏は「相手に勝ち続けるためにはどうすればいいか?」を常に考えています。営業が「今月の数字を達成するためにはどうすればいいか?」と考えていてはダメで「毎月ずっと達成し続けるにはどうすればいいか?」と考えなくてはいけないということを教えてくれます。
また、梅原氏は常に自分を変化させることを意識しています。例えば、あるゲームで圧勝しても、次にやるときは同じやり方をせずに、別なやり方で圧勝をするように、あえて遠回りとも言えるような道を通ってみたりします。ゲームには勝利の方程式のようなものが存在し、10が勝てるレベルだとすれば、その10を手に入れることは方程式を真似れば比較的簡単に出来るといいます。しかし、梅原氏はその上の12を目指します。12という前人未踏のレベルに達成したら、普通の人はまず真似が出来ない、どんなことをして勝ったのかさえ理解できない、そんなレベルに到達することを常に考えています。

梅原氏は天才なのかもしれませんが、この本からは謙虚で誰よりも努力している姿しか浮かんできません。そこに絶対に到達するんだ!という強い意志を持てば、きっと誰にでも可能性はあると思わせる内容でした。違う分野で活躍している人だからこその説得力もあり、とても学ぶ点が多い本でした。

1987年に本国(イギリス)で初版が出版され、1995年に改訂されて以来、読み継がれている営業の原理原則本とも言うべき本です。

この本は部分的につまみ読みしては書棚に戻し…を繰り返し3ヶ月が経ちました。海外のビジネスの視点で書かれていようとも、20年前に初版が書かれていようとも、読む限りその内容は不変のものだと思います。こんな書き方をすると、営業に関する精神論とか、自己啓発的な本と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが違います。この本の最も興味深い点は以下です。

●豊富なデータにより営業と営業される側(顧客)の関係を観察している。

例えばクロージングについて。クロージングには様々な種類がありますが、クロージングを多用したときと、そうでないときの受注率の違いは?小型案件と大型案件での違いは?など。商談の初めにアイスブレイクは必要か?アイスブレイクを挟んだときの受注率の違いは?小型案件と大型案件での違いは?など。

営業なら誰もが普段行っているであろう行動が実は受注に深く関係していたり、実はまったく関係していなかったりがデータを元に分析されています。肝心のタイトルにもなっている「SPIN」の意味ですが、

 相手の状況(Situation)を尋ねる質問
 顕在する問題(Problem)を語ってもらう質問
 問題が及ぼす潜在的な影響(Implication)を掘り起こす質問
 ニーズの価値(Need-payoff)を顧客の言葉で言ってもらう質問

の4つの質問の頭文字です。営業に限らず、質問力のような書籍をよく見かけますが、20年前から既にこのようなことを提唱していた人がいたんですね。SPINの活用方法についても、当然詳しく書かれていますが、ここでは割愛。興味を持たれた方は是非、読んでみてください。

昨年3月にも同様の特集が掲載されていたようですが、書店で中を見たところ参考になりそうだったので今回の特集は購入してみました。

28ページに掲載されていたノートの量り売りはとてもユニークでいいです。イベント的に販売されているようなので、それがまたプレミアム感を醸し出しているのもいいと思います。肝心のノート術に関しては、以下が参考になった点です。

●モチベーションノートを作る。
●普段使いのノートと、保存ノート(清書ノート)ほか、2~3冊を使い分ける。
●失敗したこと、成功したこと、その理由、そのときの状態を書き留める。

3番目以外は、既に実践しているのですが、その内容自体がとても参考になりました。個人的にはP54に掲載されていた加藤さんという方のノート術を真似してみようと思います。加えて、今回の特集で登場する方々が使っているアイテムで、これは使ってみたいと思ったものを紹介いたします。

来月は本ではなく、文具の大人買いをしそうです。

日経新聞の平日の朝刊の隅っこで紹介されていた本です。

まえがき
第1章 クリティカルシンカー列伝
第2章 いろいろなクリティカルシンキング
第3章 クリティカルシンキングの中核とは
第4章 具体的状況におけるクリティカルシンキング
第5章 クリティカル・シンキングを広げる
第6章 学びを深める
あとがき

ロジカルシンキングほどではないにしろ、クリティカルシンキング関連の本も多数見かけます。この本は、それらの本やクリティカルシンキングと思われる思考をしている人や事例を通して、クリティカルシンキングの実態を紹介していく本です。

事例があるので、「あぁ、これがクリティカルシンキングなのか」と分かりやすい反面、ロジカルシンキングのような明確なツリーがあるわけではないので、これを実際に活かすのはかなり難しいと思いました。この本にも引用されている野矢茂樹氏の論理学シリーズにも通じる難しさというか。

結びとして、クリティカルシンキングは「よく考えること」と記載がありますが、要するに考えるセンスが求められるのがクリティカルシンキングのように思いました。わかったような、わからないような書評ですが、興味のある方は読んでみてください。

マネージャーは「最前線の経営者」であれ!と帯に大きく書かれた強力本です。規模はともあれ、マネージャーやチームリーダーなど組織を引っ張っていく人で、悩んでいる人には特にお薦めです。

目次

はじめに マネージャーは現場最前線の経営者であれ

プロローグ 人の強みは経営の強み
第1章 職業人生から得られる成長の機会
第2章 組織の活力を生み出すマネジメント
第3章 マネジメント・プロセス改革〈1〉 変革を生み出す目標設定
第4章 マネジメント・プロセス改革〈2〉 成長課題を一人ひとりに展開する
第5章 マネジメント・プロセス改革〈3〉 実行徹底のためのPDCAの仕組み
第6章 マネジメント・プロセス改革〈4〉 チームで人を育てる
第7章 マネジメント・プロセス改革〈5〉 成長のカンフル剤
エピローグ 現場最前線で人事制度を使い尽くせ

同じようなテーマを扱った書籍は多数ありますが、机上の空論ではなく、事例なども含めた考察や実際の現場でどのように活用すればいいかが具体的に示された本です。PDCAなどは既に現在多くの会社が行っていることであり、実際弊社でも行っているような気がします。気がすると書いたのは、自分自身がPDCAを回しきれていると思っていないからなのですが、この本にも「PとDばかり繰返している企業は多い」と書かれているとおり、失敗を糧にしない企業や組織は多いのだと思います。この部分は自分自身も反省しきりなのですが。

PDCAを始めとする組織・チームの導き方よりも個人的には第1章、2章あたりを意識したいと思いました。中からいくつか抜粋すると…

日々の仕事をメンバーの成長の機会にできるのか。人が成長を実感できる職場であるのか。会社が成長するか否かの分岐点がここにある。

人を指導するということは、自分の至らない点と向き合うことであり、人材育成とは結局自分自身と対峙することに他ならない。

マネージャーが業績に対する厳しい認識を持っているか否かの違いが、長い目で見て会社の成長に大きな違いを生み出す。

などなど、マネージャーとして考えなければならないことや、そうあるべきことが多数散りばめられています。これを読んで少しでも思い当たる節があれば、必ず参考になると思いますので是非読んでみてください。