ビジネス本というよりは、自己啓発に近い類の本ですが、参考になる箇所が多かったので紹介いたします。
目次はこんな感じです。
■習慣1
生活の原点をつくる―脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう
■習慣2
集中力を高める―生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう
■習慣3
睡眠の意義―夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう
■習慣4
脳の持続力を高める―家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう
■習慣5
問題解決能力を高める―自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
■習慣6
思考の整理―忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう
■習慣7
注意力を高める―意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう
■習慣8
記憶力を高める―「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう
■習慣9
話す力を高める―メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう
■習慣10
表現を豊かにする―「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう
■習慣11
脳を健康に保つ食事―脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう
■習慣12
脳の健康診断―定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう
■習慣13
脳の自己管理―「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう
■習慣14
創造力を高める―ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう
■習慣15
意欲を高める―人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう
■番外
高次脳機能ドックの検査―最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう
個人的に一番参考になったのは、「習慣1」の「脳にもウォーミングアップが必要」と「習慣2」の「脳の基本回転数をあげる」ことが書かれている部分です。前者は、スポーツでの入念なストレッチやウォーミングアップをして体を温めるからこそ実力を発揮できることを例として、脳もいきなり「思考」するのではなく、ウォーミングアップをした方がその実力を発揮できるというものです。
具体的には、朝起きたら以下のようなことをすることを推奨しています。
・散歩などの軽い運動
・部屋の片付け
・料理
・ガーデニング
・新聞記事などの音読
これらは、ごく自然に日常の中で行っていることもあるかもしれませんが、新聞記事の音読などは、行ったことがなかったので早速やってみたいと思います。
後者の「脳の基本回転数をあげる」には、脳がウォーミングアップを経て、活性化してからの話です。具体的には「試験を受けている状態をつくる」ことを推奨しています。試験には時間があります。時間があるからこそ、この問題には何分かけて解こうなど計画して、その時間内で終わらせるように集中します。
仕事に関しても、極端に言えば24時間やり続けるのではなくて、時間を決めることで脳を追い込み、限られた時間の中で集中させることが大事と書かれています。さらに、時間を決めると、重要なことと、そうではないことが明確になり、ダラダラもなくなります。
別な本で見た「ポモドーロ」という進め方と同じです。ただ、設定する時間は無理のない範囲で決めないと、結局出来なかったというストレスだけが蓄積されるようにも思います。
特別な道具が必要なわけでもないですし、既に自然に行っていることもあります。この本に書かれていることは、すぐに試せることばかりなのがいいと思いました。